マイクロチップ挿入について考える
先日の大震災で「地震で開いた窓から逃げ出してしまった」という猫たちの記事をたびたび目にする。
わが家の猫たちは【首輪】をつけていないので、万が一逃げ出してしまったらと、いろいろと悪いことを考えてしまっていた。
先日のうさぎたちの通院の帰り際に、受付の方に「マイクロチップのお値段を教えてください」と声をかけてみたところ、すぐにはわからなかったので、もじゃ王子のフードを取りに来る際にでも・・・とお願いしておいた。
今日午後の診察が始まる少し前に、もじゃ王子のフードを取りに行ったところ、「マイクロチップの説明を先生からしたいそうなので、ちょっとお待ち戴けますか?」とのこと。午前中が大変混雑していて、昼の手術時間が長引いてしまい、まだ午後の診察も始まらない様子だったけど、しばし待ってみることにした。
先生の手があいてから診察室に呼ばれる。
「値段なんですが、6300円(内、登録料1000円)ほどになります。で、入れるのを検討している子は子猫ちゃんとかですか?」ときかれ「うちの子たち」だと伝えたところ・・・「時間がかかるので今はできないけど、メリット・デメリットの説明をしたいのであとでお電話します」とおっしゃっていただいたので、帰宅して電話を待つ。
9時過ぎにお電話をいただく。
私なりにまとめると以下のような内容だった。※あくまで私なりの解釈になります※
【メリット】
◆(愛護センターなどに収容された場合)住所がわかる=身元がわかる
◆(災害時でもシステムが生きかえれば)時間がかかっても発見・再会できる可能性が高くなる
【デメリット】
◆(保護された際に)マイクロチップのデータベースシステムが機能しているかどうか
◆ 保護された先にリーダーがあるかどうか(チップ自体は数種類、存在する(※1))
◆(震災時など)インターネットなどの機能が復旧していないと、すぐにはその威力が発揮できない
◆ MRI撮影ができなくなる(→磁気共鳴をしてしまうので摘出後のMRI撮影になる)(※2)
◆ 脱走して捜索時に役に立つのはやっぱりアナログな首輪。愛護センターに収容された際には役立つ。
自分なりに調べていて気になった点などを聞いてみた。
【挿入部位が「腫瘍化した」という記事を読んだことがあるけれど、大丈夫なのかどうか】
→ 通常、ISOの世界規格に基づいて皮下に挿入するが、(かかりつけの病院では症例はないようですが)皮内に挿入してしまった場合は、皮内への注射などの影響で腫瘍化などの可能性もある。挿入部位の腫瘍化は、挿入時の手技の問題も大きいと思う。
【ペットショップなどで売られている子たちはマイクロチップ挿入済みの子が多いけど・・・?】
→ ブームもあると思うけど、「最期まできちんと飼えます」という証になるというのもあって、浸透しているのではないか。でも、正直なところマイクロチップが入っていても、棄ててしまう人は残念ながら棄ててしまう。
【動物保険では挿入していると、保険料が安くなったりしているけれど・・・?】
→ ペットショップなどでの挿入と一緒で「きちんと飼育している」証となるし、そのために挿入を推奨しているので、保険料を安くするなどの対応をしているのだろうと思う。
挿入に関しては、注射針よりも太い直径3mmほどのマイクロチップを、局所麻酔で挿入するので、大人しい子ならば基本的な料金のみ。怯えてしまう子や神経質な子などは、軽く鎮静をかけないと処置はできない。無麻酔でできるかどうかもコストに影響するし、動物本人の負担も考える必要が出てしまう。
もじゃ王子はのん気なので大丈夫だと思うけど、しましまは駄目だろうな・・・と思っていたら、先生もやはり同じ見解だった。
実際、病院でも年間でそれほど挿入例が多いわけではないそうだし、入れるメリットももちろんあるので、挿入に関して考えるにはよい機会だと思いますので、よく検討してみてください、とおっしゃっていた。
ネットで調べているとメリットも多く目にする。
実際に(関西のほうでは)震災で役に立った・・・という事例も目にするし、数年後に発見!再会!という欧米の記事もあった。
うちの子に本当に必要なのかどうか、これを期によく考えてみようと思う。
※1:現在国内では、マイクロチップ自体は代理店数社から複数の種類が出ていますが、基本的に世界基準であるISO規格に準拠しているものであれば、同一のリーダーで読み取ることが可能だそうです。
※2:MRIでの診断が必要なヘルニアなどの病気にかかりやすい犬種(ダックスフンドなど)は、挿入を慎重に検討する必要があるだろうとのことでした。リーダーからの電磁誘導でICチップが作動する仕組みなので、磁気共鳴で撮影をするMRIの際は、その撮影を邪魔してしまうことになるようです。
